このブログは、サルコイドーシスや難病の仲間に向けて書いています。
初めまして、モモタ侍と申します。
2017年の夏頃、突然、サルコイドーシス(サ症)と言う指定難病になりました。
サ症*は、肉芽(にくげ)と言う肉の塊(かたまり)が体中にでき、正常な機能を妨げる病気です。
症状は人それぞれですが、私の場合、痛み、しびれ、疲れ が、つらい自覚症状です。
*詳細は、難病情報センターHP→ さ行→84サルコイドーシス をご参照下さい。
私のサ症は、日本人には珍しい、レフグレン症候群と呼ばれる急性のサ症です。
短期間に、本当に様々な症状が、全身にでました。
ここでは私が体験した様々な自覚症状とその経過について書いています。
サ症の症状とその経過は人にそれぞれで、あくまで一例ですが何かのご参考になれば幸いです。
私のサ症と症状
難病センターのHPによれば、サ症の症状は大きく次の二つに分かれると書かれています。
- 臓器特異的症状 :眼、皮膚、肺など 侵された臓器による症状
- 臓器非特異的全身症状:侵された臓器とは無関係に起こる、痛み、シビレ、疲れなどの全身症状。
私の自覚症状の一つである息切れは、一見、肺機能の問題のようですが、呼吸する筋力低下(の可能性)とも書かれています。
臓器/非臓器、いずれの問題か、自分では判断できず、医師と体の状況を共有するのが難しいです。
私の体験した症状
17年4月頃からひどい疲れ、息切れを感じ始めました。
17年9月に検査入院し、サ症の確定診断を受けた後から、たくさんの自覚症状が出ました。
発症初期に出た、私のおもな自覚症状の主なものを下記します。
場所 | 症状 | 現状 | 期間(西暦) |
---|---|---|---|
眼 | 飛蚊症(目の前をタピオカ状のモノが飛ぶ) | 残存 |
17/7月~ |
眼 | 光視症(目を閉じているのに時々、光が差し込む) | 解消 | 17/7~10月 |
皮膚 | 結節性紅斑(両下肢に赤いブツブツが出来た) 結節性紅斑は短期間で消えました。 |
解消 | 17/7~10月 |
肺 | 両肺門リンパ節腫れ(肺に入道雲状の影)、 1年半経過後、息をするとゴロゴロ音、咳など発生 |
残存 | 17/8月~ |
全身 | ひどい疲れ(発症の数年前からあり) | 残存 | 17/4月~ |
全身 | 息切れ(階段などでハアハアする) | 残存 | 17/4月~ |
全身 | シビレ(両下肢に痛み。親指、左半身が強い) | ほぼ解消 | 17/9月~ |
全身 | 痛み1(手/足に関節痛。痛む場所は日々移動) | 残存 | 17/7月~ |
全身 | 痛み2(触れるとピリピリ感、腰回り→胸回りに移動) | 解消 | 17/7~11月 |
全身 | 痛み3(胸など体内部の痛み。投薬で軽減) | 残存 | 17/9月~ |
眼
- 飛蚊症 :タピオカのように、透明なゼリーの中に黒い粒々が見えます。
- 光視症 :目を閉じてる真っ暗な中に光が差し込みました。
- 羞明 :辺りが非常にまぶしく感じました。
- ドライアイ:眼がとても乾きました。
ぶどう膜とは眼球全体を包むように広がっていて色・形がぶどうの実に似ているそうです。
皮膚
- 結節性紅斑: 両下肢に痛みの無い赤いブツブツが出ましたが、半年ほどで消えました。
- 両下肢、足首が原型も無いほどパンパンに腫れました。
- 皮膚サ症:結節性紅斑が、消えた1年後、同じ両下肢に、皮膚サ症(赤いコリコリしたブツブツ)が出ました。 サ症の勢いが強まると、赤みを増して突起し、弱まると、赤みが薄れて平べったくなり、今も残存しています。
肺
- 当初、肺に自覚症状はありませんでしたが、左の肺に入道雲のような影が見つかりました。
- CT/レントゲン画像は、時間経過とともに、白くなり、呼吸機能も少しずつ悪化傾向にあります。
- 1年経過したころから、息をすると胸がゴロゴロ鳴り、咳がで始めました
内臓
- 自覚症状はありませんが、エコーで見ると肝臓と脾臓表面にツブツブあります。
- 生検の結果、サ症と確定しました。
- 肝臓の薬を飲むもγGTPは高値(異常値)のままで、サ症か薬の影響と思われます。
ひどい疲れ、息切れ
- 走ったり、階段を上るとひどい息切れがしました。
- 仕事など少し頑張るとひどい疲れが起こりました。
これらは確定診断の1年ぐらい前から感じていました。
サ症では呼吸筋などの筋力低下が起こり、息切れや疲れがでると書かれています。
いろいろな痛み、シビレ
私のサ症の自覚症状の中で一番辛いのが痛みです。
痛みが続くと、拷問を受け続けているような感じで、生活の質が大幅に下がります。
これまで、下記のような、いろいろな痛みに悩まされました。
- 手首、腕、足首などに左右対称の関節痛が起こり、痛む場所が日によって変わります。
- 胸回りが痛みます。 体内部から来るような表現しがたい鈍痛で、本当に辛いです。
- 両足の甲を震源に下肢全体にシビレが広がっています。強い日は手先までシビレ、痛みを伴います。
神経関連と思われる症状
- ふるえ :左手を中心にひどい震えが起こり、パソコンのキーも打てないほどでした。
- 耳鳴り :耳鳴りが起こりました。
- 味覚障害:突然、食べ物の味がなくなりました。何を食べても同じ味で辛かったです。
- 立ちくらみ、フワフワ感:立ちくらみがひどく、歩くとフワフワ雲の上にいるような状態。
- 歩行困難:足の筋肉に力が入ず歩行困難になりました。 踏ん張れず一度階段から落ちました。
シビレや神経症状は、非常に細い末梢神経の障害(小径線維ニューロパチー)だろうとのこと。
上記の症状は9月の確定診断後、だいたい半年の間に発生しました。
どの症状も、とても辛いものでしたが、大半は 3~4カ月の間に消えました。
ふるえ、耳鳴りは残っていますがいずれも弱まったり、慣れたりしました。
その他
- 微熱、寝汗:発症後まもなく微熱と寝汗が続きました。毎朝起きると布団がビチョビチョになっていました。
- 耳下腺の腫れ:両耳~両アゴあたりが腫れました。おたふく風邪で腫れるのも耳下腺だそうです。横向きに寝ると顔に鈍痛がする為、常に上向きで寝るのがしんどかったです。
いずれも数週間の間に解消しました。
最後に
以上がサ症と共に私に起こったほぼ全ての症状です。
全体的に一度、症状が出ると数カ月は治りませんでした。
しかし、時間は掛かりますが大半の症状はゆっくり弱まったり、消えたりしました。
20年の夏に、ステロイド剤での治療を行い、いろいろな症状が劇的に弱まり、解消しました。
しかし、シビレ、耳鳴り、飛蚊症などは、残っています。
これらは、おそらく一生付き合うことになるのでしょう。
私のサ症は、症状が良くなるのも悪くなるのも、非常にゆっくりしている気がします。
慌てず、恐れ過ぎず、経過観察を怠らず、気長に付き合って行く病気のように感じます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。