このブログは外国人労働者受け入れに関心のある方に向け書いています。

はじめまして「モモタ侍」と申します。

私は10年間 海外で働いていました。

そして難病のサルコイドーシスを発症し帰国しました。

現在、リハビリも兼ねて地域ボランティアで海外の仲間に日本語を教えています。

ここでは、当問題のポイントを私の経験に照らし書いています。

なぜ受け入れが必要? 海外から見た日本

今なぜこの取組みが必要か? また、海外から見た日本について、私の経験から書いています。

受け入れの背景

日本は今、急速な少子高齢化が加速しています。

より社会が機能不全を起こしかねない深刻なリスクに直面しています。

上記は、日本の高齢化見通しです。

昔は65歳以上1名を15~64歳 約10名だったのが、今後は約1.5名で支えないといけません。

 

対策として、農業、漁業、建設など14業種を対象に新しい2つの在留資格を19年4月から開設しました。

政府は今後5年間で14業種 145.5万人の人材不足に対し、34.5万人の海外の仲間を呼び込みたい考えです。

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詳細は これからの日本 生きるスキル【海外、難病の経験】 を是非ご覧ください。

海外から見た日本の現実

では、海外から見て日本は働くのに魅力的な国でしょうか?

海外の金融大手が行った、海外駐在員が働きたい国の調査結果があります。

①賃金 ②仕事/家庭の時間バランス ③子供の教育環境 の3つが指標です。

残念ながら、日本は対象 33カ国中、32位でした。

上位の地域、国を見ると、以下のような感じです。

  • 人口が多く、今後の成長が見込める中国や東南アジア地域。
  • 資源国で外国人労働者受け入れの多い中東諸国。
  • 英語が使えて移民受け入れも多く欧州地域。

海外の多くの国は、家族が優先順位の一つです。

家族の時間や教育環境を第一優先にしている人々が一般的でした。

欧州では教育の良い国に家族だけ住ませるビジネスマンも見ました。

参照ウェブ記事:「外国人が働きたい国」で日本が33カ国中32位――この国の“真に深刻な問題”とは

 

 

私は海外で暮らし、日本について以下のことを実感しました。

1)日本の常識が世界から見てかなり理解しにくい部分があること。

2)経済力を失った日本は世界から注目される国ではなくなりつつある。

一方で、単一人種国家で島国の為か?日本人には日本の客観的な姿が見えにくい。

ギリギリにならないとリスクに気付かないと言う問題があると思います。

海外から見た日本の強み

しかし、日本の良さ、優位性はまだ残っといるとも感じます。

思いやり、和の心、世界に愛される日本のアニメと言った良い文化や風習。

海外が日本に持つ良いイメージだと思います。

今、日本語教室に来ている中国、東南アジアの仲間も日本は素晴らしいと言ってくれます。

東日本大震災のニュースを私は海外で見ました。

非常時でも整列して給水を待つ日本人の姿を海外メディアは驚きと敬意を持って報じました。

内外から見た日本を把握し、良い点を伸ばし悪い点を正せば、きっと活路が見えると思います。

スムーズな受け入れに大切なこと

もう一つの問題は受け入れの準備にあると思います。

私が参加する 地域日本語ボランティアは下記に重きを置いています。

  1. 日本に住む海外の仲間の日本での居場所になる。
  2. 海外の仲間が安心して暮らせる情報共有。
  3. 日本の文化、風習を伝える。
  4. 日本での生活に最低限必要な日本語を教える。

特に 、1.居場所の大切さを海外生活で学びました。

    今後、日本に住む海外の仲間に向け政策やビジネスが始まるでしょう。

    しかし、それだけでは不十分と考えます。

    例えば、日本語学校で学ぶのは資格の為の日本語で、また授業料は高いです。

    日本の生活で大切なことや日本で暮らす注意点は教えてくれません。

    たとえ有料でも日本語ボランティアと同じ使命を持ちすそ野を広げる取組が必要と思います。

    海外の仲間が日本で安心して暮らせる為の、和の心、思いやりは相互の国や人の信頼となります。

    それが多くの海外の仲間を日本に呼び込むことにつながると信じます。

    日本の若い方に知って欲しいこと

    私はグローバル化が叫ばれた時代に海外、新興国で働くことにチャレンジをしました。

    しかし、海外出向までの道のりは遠く40歳でギリギリ、チャンスをもらえました。

    同じように海外に興味があっても実行が難しい若い方は多いかもしれません。

    私は、この受入れ拡大を日本にいながら海外を知り、日本を知ってもらう大きなチャンスと考えます。

    ボランティアの学習者は20~30代が大半ですが、私含めボランティア側に若い人は少ないです。

    学習者の一人は「同世代の日本人の仲間を作りたいが場所や機会が無い」と嘆いていました。

    今は時代も悪く、自分の事で一杯かもですが、今後、海外抜きにビジネスは成り立たないと思います。

    この取組みに、ビジネス目線でも良いので興味を持つ若い世代の方が増えればと思います。

    日本に住む海外の仲間に知って欲しいこと

    ご存知の通り、日本はご自分の国と比較してもかなり不思議に感じる事も多いかもしれません。

    しかし、日本には世界中から注目される伝統、文化、風習などの素晴らしい点もあります。

    海外と日本、お互い疑問に感じる点を話し合い自然な形で当取組みが成功することを願います。

    ご参考記事

    日本人の心について 日本に住む海外の仲間 日本の心 をご参照頂けると幸いです。

     

    最後まで読んで頂きありがとうございました。