この記事は、5年前、私がモスクワに住んでいた頃に訪れて印象に残ったヨーロッパの街について書いています。
初めまして、モモタ侍と申します。
50歳を目前に、突然、サルコイドーシスと言う指定難病になりました。
サ症*は、体中にできる肉芽(にくげ)と言うできものが、体の正常な機能を妨げる病気です。
症状は人それぞれですが、私の場合、痛み、しびれ、疲れ がつらい自覚症状です。
*サ症の詳細は、難病情報センターHP→ さ行→84サルコイドーシス をご参照下さい。
ロシアとモスクワ
2014年から3年間、ロシアの首都モスクワに住んでいました。
モスクワは、クレムリン(大統領府)を中心に放射状に大通りが出ていて、マトリョーシカの輪っかのように、環状線が幾重にも走っています。
中心から2番目のサドーバヤ環状道路の内側に、名所が揃っています。
赤の広場、ボリショイ劇場、プーシキン広場など
冬は一日中真っ暗で、零下30度ぐらいまで下がる日もあり、なので観劇や音楽鑑賞が盛んになります。
それと反対に、夏は白夜に近く、みんな遅くまでオープンカフェで賑やかに飲んでいました。
今となっては、更に遠くなってしまった街 モスクワ。 非常に残念です。
モスクワ近郊にはシェレメチボ、ドモジェドボ、ヴヌーコヴォの3つの国際空港があります。
中でも、モスクワ近郊にあるシェレメチボ国際空港は、国営機 アエロフロートの拠点で、平均2~3時間で、欧州のほぼ全ての都市にいけます。
以前、アエロフロートは飛行機の機体の古さから安全性が問われた時期がありましたが、
現在は、機体も大半が新しく安全面で不安を感じることもなかったです。
フランスとパリ
モスクワにいる間、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、
チェコ、スロバキア、ハンガリー など、いろいろな国に行きました。
どの国々も個性豊かで素晴らしかったですが、
中でもフランスは一番自分にしっくりくる国でした。
移民受入れとテロとのはざまで苦しんだり、世界の潮流が自国第一主義の中で
大陸目線で答えをさがす姿勢は、深みや奥行きがあり、大人な雰囲気を感じます。
パリ
私の一番好きな街はパリです。 特に秋のパリは物悲しくも何か温かく、
秋の枯葉の時期は、心が落ち着き最高です。
パリは2度訪れ下記のホテルに泊まりました。
どちらも中心部ではないですが、駅近・交通の便もよく、
ホテル代の高いパリにあって、値段も比較的リーズナブルに感じました。
1度目:Hotel Tourisme Avenue 最寄り駅 La Motte-Picquet Grenelle駅(6番線)
2度目:Pullman Paris Centre-Bercy 最寄り駅 Cour St-Emilion駅(14番線)
1度目のホテルはエッフェル塔の近くで、周りにバーなどもあり下町感が良かったです。
2度目はテニスのパリ・マスターズ大会観戦が目的でした。
オフィシャルホテルだったようで、運よくATPのトップ選手と写真を撮ってもらえました。
ホテルから会場のベルシーアリーナまでセーヌ川沿いに落ち葉の公園を歩いたのが印象的でした。
- 王妃の館
私は、作家の浅田次郎氏が好きで「王妃の館」と言う本のモデルとなった
ホテル Pavillon de la Reine Hotelと、その前にあるヴォ―ジュ広場を訪れました。
原作を思い出しながら歩くと中世パリにタイムスリップしたような雰囲気を味わえました。
- パリの半日観光バスツアー
各都市の名所を探すのが面倒くさいので、半日観光ツアーを良く利用しました。
パリではフランス料理のコース、シャンパンを楽しみながらバスで名所を回るツアーに参加。
凱旋門前からバスでスタート。
市内の観光名所を車窓から見るので十分と言う方には、まさに一石二鳥のツアーです。
- パリのスリにご用心!
私に隙がありすぎるのかヨーロッパでは良くスリに合いました。
中でもパリの観光名所に出没するジプシーらしき女性集団が強敵です。
大勢で取り囲み、一人が私の顔にアンケート用紙を押し付けている間に
残りが鞄や服のポケットをあさると言う手口。
非常に図々しく、ふてぶてしく、アジアのスリのような謙虚さもありません。
街に出る時は、鍵のかかった鞄なりに貴重品を入れること、お勧めします。
シャモニーモンブラン
50年生きていると感動することも減りますが、この景色には度肝を抜かれました。
友人に誘ってもらった初の欧州スキーリゾート。
初日は雪が無く、軽い気持ちでロープウェイに乗って登山となりました。
ロープウェイは地元、京都の比叡山(標高560m)ぐらいを想定。
乗ると切り立った崖を一気に頂上へ。 降りるとそこは想像を絶する景色。
高所恐怖症の私は足がすくんで動けず、おまけに、なぜか?気分が悪い。
後で調べてわかりましたが、そこは
エギーユ・デュ・ミディ山(標高3777m、富士山とほぼ同じ)の世界的な展望台。
吐き気は、軽い高山病だったようです。
どこまでも続くゲレンデ・山で食べる牡蠣などのシーフードも素晴らしかったですが、
ホテルの露天風呂から見たヨーロッパアルプス、モンブラン山は一生忘れない光景の一つです。
南フランス
ニース泊、モナコ、カンヌを回りました。(悲しいテロのあった1年程前でした。)
- ニース発 モナコへの半日ツアー
F1モナコGPのコースを車で回れました。
日本人のツアーガイドさんに教えてもらったグレース王妃の数奇な物語や
欧州列強とモナコ公国の歴史がとても印象的でした。
エズ村の絶景と、近くにあるFragonard(香水)の工場での即売も楽しかったです。
最後に「Les Pecheurs」というお店で美味しいブイヤベースを食べました。
ニース市街から少し離れた港にありました。
スペイン
スペインの日差しの明るさ、海の青さ、人の陽気さ など
夜ばかりのロシアの冬で気持ちが滅入りそうな時、良く助けてもらいました。
バルセロナ
安全でキレイ、日本っぽい街でした。
- ガウディの建物
サグラダファミリア、カサ・バトリョ、グエル公園などを回りました。
建物の作りが斬新すぎて、建物に興味の無い私でさえ飽きませんでした。
- カンプノウ ツアー (FCバルセロナのホームグラウンド)
日本人ツアーガイドさんの興味深い話:
バルサ VS レアル・マドリード戦は単なるスペイン2大都市のダービーでなく
カタルーニャ自治政府 VS スペイン中央政府 の民族的・精神的戦いであり
バルサの選手は国籍問わずカタルーニャの人間(言葉もカタルーニャ語)にならないといけない。
同じマドリードでも、アトレティコ・デ・マドリードは下町にあり、
マドリードに根付いたチームなのでバルサとの試合は友好的に行われる。
マドリッド
- サンミゲル市場
マドリッドはバルセロナと比べると、いわゆるヨーロッパ的な大都市です。
スペインはCava(スパークリングワイン)、ワイン、ビールなど
アルコールがなんでも美味しいです。
おまけに、イベリコハム、生ガキなど 酒のつまみもたくさんあり、
Cavaを片手に、出店で食べ歩けるスタイルが最高でした。
- エスタディオ・ビセンテ・カルデロン観戦:アトレティ・デ・コマドリッド 旧本拠地
下町にあるこじんまりとしたスタジアムに5万人以上の観客がぎっしり入り
欧州/スペインにおけるサッカーは日常生活の一部であることを肌で感じました。
監督のシメオネ、日本に来る前のフェルナンド・トーレス が活躍していました。
最後に
これら西欧の街々も、また東欧の街々も、それぞれに全く違った味わいがあり、歴史の深さを感じました。
ロシアもまた、西欧と東欧への玄関口で、とても不思議で興味深い国でした。
モスクワの人達は、文化や人種の違いはあっても、みんな人の幸せや平和を望む、何も違いのない素晴らしい人達でした。
それだけに、一部の人達が、自分のエゴの為に始めた戦争が残念でなりません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。